のっけから失礼して、昨日最新話まで一気読みしたBL漫画について書く。もうメインキャラクターのふたりが好みドンピシャリ!
望月わらべの『おまえの靴を履いてみる』(ナンバーナイン)。舞台は高校。バイの主人公(攻)が、廊下ですれ違った美人(受)に一目惚れするところから始まる同級生ラブストーリー。
ふたりはイイ感じに距離を縮めていくけれど、美人には粘着ストーカー気質の幼馴染がいたり、精神的に不安定な母がいたりと、恋の障害に事欠かない。
弱いんですよ、社交的でモテモテな黒髪イケメンと、美しすぎて遠巻きに見守られるクールビューティの組み合わせ。ストーリーと人間関係で読ませてくる作品というのも好印象で、ともかくタイトルが素敵。
put yourself in someone's shoes(相手の靴を履いてみなさい)
英語の定型表現で、相手の立場で物事を考えてみなさい、という意味。ほとばしる自分の思いをぶつけるだけが愛情ではなく、相手の立場に立って受のことを思いやろうとする攻……うーん、続きが気になる!
美人受をいろんな意味で不安にさせるストーカー幼馴染がまたいい味出してる。やっぱりね、ただ順風満帆なだけじゃ面白くないから、物語は。
黒髪イケメンと美人の組み合わせでいうと、みえちかつの『シンデレラフィット』(BL宣言)がお気に入り。誰かと深い関係になるのがイヤで気楽なパートナーを求める受、同じ大学で見かけたノンケの陽キャイケメンなら後腐れがないと声をかけてみるがーー。
この攻めが能天気な性欲おばけなんだけど、すらりと高身長で爽やかな好青年風なビジュアルだからギャップがエグい。濡れ場多めでもふたりが想い合っていく過程が丁寧で(言動によってさりげなく相手を大切に思っている描写がグッとくる)、さらに「美人、こっちと付き合っちゃえよ!」と思わなくもない当て馬のイケオジっぷりが最&高。
社会人(?)ものでいうと、橋本あおいの『酔いどれ恋をせず』(ディアプラス・コミックス)。ワンナイトのはずが再会してしまう男前蕎麦職人と美人唎酒師の恋の行方はーー。
さらに番外編で、N・R・ウォーカー『BOSSY』(モノクローム・ロマンス文庫)も、野性味あふれる男前×金髪美人の大人でおしゃれなシドニー恋物語。
今のところ、お気に入りはそんな感じカナー。あ、リンク貼ってて思い出した。名倉和希の『恋のプールが満ちるとき』(ディアプラス文庫)も、スイミングクラブが舞台の男前×美人でおいしかった。
ほんと、ビジュアルの好みが分かりやすい。BLは小説やミステリ以上に偏食で、推し作品がなかなか増えないから、昨日は久々に夢中になれてよかった。
とはいえ普段完結済みの単行本しか読まないから、続きが気になってしまい悶えている、くぅ。