映画館で予告編を目にしたときから「おや????」と思っていた『ツイスターズ』。
ディザスター(災害)ムービーを普段見ない人間なのに、なぜか「これは面白そうだ」と感じたのだ。
竜巻パニック系なら映画館で見たほうが迫力がすごいだろうなということで、日曜の朝一番の上映に行ってきた。結論、沼だった。
予告編に「これは」と思った理由
見はじめてすぐに分かった。主演ふたりの「顔がいい」のだと。
トラウマを抱えた気象学の研究者ケイト役は、デイジー・エドガー=ジョーンズ。26歳。アン・ハサウェイ味のある美人さんだなと思っていたら、パンフレットの紹介に「日本でも次世代のアン・ハサウェイとしてファンを獲得」とある。
そして、そのお相手役で竜巻カウボーイこと人気ユーチューバー、タイラー役がグレン・パウエル。35歳。どこかで見たことのある顔だなと思っていたら、そうだ! 『トップガン マーヴェリック』に出ていた、あの生意気な秀才パイロットだ。
トップガンは主演のトム・クルーズが眩しすぎて正直かすんでいたが、ツイスターズにてそのイケメンぶりが大爆発。すらりとした体躯に厚い胸板。笑顔の似合うナイスガイである。
デイジーとグレンの相乗効果
もちろんそれぞれが美男美女で福眼なのだけど、ふたり並んだときの威力がすごい。
予告編から感じていた「おや????」の正体は、このカップルのビジュアルが最高に好みだったのだ。
ふたりの顔がスクリーンにドアップで映し出される。サングラス姿でもだだ漏れる圧倒的美。太陽のようにゴージャスな美を惜しげもなく浴びることになって、もう感謝なのか信仰なのか拝むしかない心境。
翌日になっても、まだ胸がいっぱいで、ふたりへの恋煩いのような気持ちが抜けきらない。続編というよりも(もう何も起こらなくていい)、ただふたりが平穏に生活しているだけのスピンオフがみたい。
キスシーンをカットさせたスピルバーグは天才
ネットニュースで話題になっていた製作総指揮スティーブン・スピルバーグの采配。
ハリウッド映画でお決まりのキスシーンを、撮影自体はしていたらしいが本編ではきれいにカットしている。これが、かえってふたりの今後の関係を想像させてめちゃくちゃイイ……!
本編内でキスをしようものなら、それは芽生えた感情ではなくアドレナリンのせいであるし、そこがふたりのピークになってしまっていただろう。
そして、隠されると暴きたくなるのが人間の性質であるというのを、つくづく感じさせられた。(役者ではなく物語の)ふたりのロマンスが見たくて、映画の余韻をずっと引きずっているのだから。
(特典にドキュメンタリーとかつくのなら本気で円盤を買おうか悩み中)