あの蝉はやっぱり死んでいた

マンションの部屋からエレベーターに向かう途中の通路に、ポトリと蝉が落ちていた。

死んでいるかは半信半疑で、なるべく静かに横切る日が続いた。

決まった曜日に掃除にやってくるおばちゃんズは、部屋の中まで響いてくる大声でおしゃべりをする。お互いに虫が苦手らしく、蝉を避けて掃除しているようだ。

今朝は、通路に差し込むほどの強い雨で、あの蝉も水浸しになっていた。

台風が近づいている。全身がだるく、座ってキーボードを打っているだけで頭がくらくらとしてくる。

市販薬のストックが残りわずかなのだった。頭痛が起こらないことを祈る。

ダメなら、早々布団に潜り込んでしまうのもアリよねとは思う。

今朝はこれから薬味味玉を作りおきし、トイレを磨く。とりあえず、無理のない範囲でタスクをこなす。

最近また酒量が増えているから、今晩は白米を用意しておこう。

昨晩は謎の腹痛で読書できなかった。今日読み切るのは無理としても、少しでもページをめくって進めたい。