顔面が強い名探偵バディもの

愁堂れなの『軽井沢探偵譚 平成元年連続殺人事件』を読んだ。

バブル経済残る平成元年、莫大な遺産相続が絡んだ一族に巻き起こる連続殺人事件。

女装姿で一族に潜り込んで調査をする美男名探偵と、一族のトラブルに巻き込まれた商社マン(探偵とは高校の同級生)のバディもの。

カバーイラストの雰囲気も手伝って、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」っぽさがあった。金の亡者揃いの一族で、男たちの下心も気持ちワルイ(笑)

個人的な好みで言えばミステリー要素に物足りなさはあるけれど、この手の名探偵バディものを見かけると、どうしても手に取ってしまう。

堀川アサコの『伯爵と成金 帝都マユズミ探偵研究所』は大正情緒を引きずる昭和初期が舞台。江戸川乱歩を彷彿とさせるおどろおどろしい事件と人間模様で、カバー通りの顔面最強バディ。続編も出ている。

久住四季の『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』は、現代もの。タイトルのまんまで、売れないミステリ作家が美形名探偵と知り合い、謎解きに関わっていく。

実写で顔面強い名探偵バディなら、ディーン・フジオカと岩田剛典の「シャーロック」。顔面最強バディで言えば群を抜く(個人比)。佐々木蔵之介の飄々とした刑事ぶりも最高で福眼だった。