横浜インターコンチネンタルでおこもり読書

結婚1周年を記念して横浜のインターコンチネンタルホテルに泊まってきた。

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街のシンボルにもなっている、帆の形をしたハイタワーホテルのほうだ。

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客室から大観覧車を望めるロケーションで、窓辺は座れる奥行きとソファのような生地になっている。

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角度を変えると赤レンガ倉庫やランドマークタワーも見える。大さん橋ターミナルに飛鳥Ⅱが到着するのも見た。

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2軒目に行くよりも早く部屋に戻りたくなる贅沢な夜景。

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昨日はレイトチェックアウトの16時近くまで客室でゆっくりおこもり。

お供は恩田陸の『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』(講談社文庫)。飛行機嫌いの氏がイギリスとアイルランドを巡る紀行エッセイだ。

購入してから文字の拡大やハイライトに対応していない電子書籍だと気づいて「しまった!」と思ったけど、読み出してみるともう夢中。つい触発されてビールをしこたま飲んだ。かねてより紙の本で欲しいと思っている1冊で、読んでみるとその思いが一層強くなった。

読書にちょっと疲れたら、観覧車をぼんやり眺める。乗り降りに手間取るのか、意外とよく止まる。1組の客が1周するまでに2~3度は止まっていた気がする。

結婚を祝う鐘の音が聴こえる。滞在中にきれいな花嫁を2人見た。

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ふいに歓声と拍手の音が聞こえて外を見ると、下から色とりどりの風船が上がってきて、思わず昼寝をしていた夫を叩き起こす。

気分転換に近くの丸善にひとりで行き(夫は相変わらず昼寝中)、悩みに悩んで1冊だけ買う。エリック・ラーソン野中邦子訳の『万博と殺人鬼』(ハヤカワ文庫NF)に決めた。

いくつか候補があったのだけど、翻訳、猟奇殺人、ノンフィクションという3点に自分の好きの原点を見た気がして決めた。それにしても翻訳本が高い!

帰宅前にせっかくの記念日だし、ちょっと気の効いた置物でも買おうかと赤レンガ倉庫でオルゴールなどを見るがピンと来るものがなくて次の旅までお預けになった。