積読を増やさない本の買い方

今週も始まった。

ミシェル・ビュッシ、平岡敦訳の『恐るべき太陽』(集英社文庫)を読み切ったので、昨日新しく小説を買った。

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ここ最近は積読を増やさないために、その週読む小説を1冊だけ選んで買うようにしている。

自分の読むスピード的に長編なら3~5日はかかるし、よっぽどのことがないと本屋に行かない週末というのもないからだ。

もし購入した1冊があまりに面白くてすぐに読み切ってしまった場合は、これまでにため込んだ積読を進める。それにしても、これだと決めて買ったばかりのピカピカの小説1冊だけに集中して読むのは気分がいい。

『恐るべき太陽』はフランス発の長編ミステリーで、クリスティへの挑戦作という触れ込みだった。

人気作家の創作講座のため、南国の島に集まった5人の作家志望の女性。作家(男)が姿を消し、女性たちもーー。『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるあらすじだ。

映像が浮かぶ美しいシチュエーションと文章が印象的だった。映像化されたら見てみたいと思うけど、まあ難しいだろうなという展開。クリスティの『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』を未読の方はネタバレ注意。

昨日購入したのは、クレマンスミシャロン、高山真由美訳の『寡黙な同居人』(ハヤカワ・ミステリ文庫)。文庫の新刊コーナーで見つけた。

家族思いの好人物が、実は連続監禁殺人犯。次なる獲物として囚われているレイチェル。奥さんの死をきっかけに、殺人犯とその娘、レイチェルの奇妙な共同生活がはじまる。

そこへ殺人犯に好意を寄せる女性が、恋心を暴走させて侵入してきてーーというあらすじ。ひとこと、面白そう!

さらに今回はもう1冊(「小説じゃないからいっか…」と思わず)、三宅香帆の『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』(ディスカヴァー携書)。

本当に好きなもの(=推し)を言語化して表現するための文章術本。以前電子書籍Kindle)で購入して面白かったので紙でも購入。

実用書系は、電子書籍のほうが気兼ねなくハイライトできるし便利ではあるんだけど、その中でも面白いものは結局紙でも買ってしまう。

推しは推せるときに、ではないけれど、本は買えるときに買っておきたい。

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そして実は電子書籍で話題の新刊(実用書)を今読んでいるのだけど、これも結構おもしろいぞ……今日中に読み切る予定。