ベランダの物音と黒い影

胃薬からはじまる土曜日。昨日は飲み過ぎたー。

さいわい重症ではなくて、モーニングページを書いているうちに少しは落ち着いてきた。

立ち上がってベランダの前で伸びをしていると、そばの電線にカラスが2羽止まっている。

繁華街で見るカラスに比べると、よく言えばスマート、悪く言えば貧相なすっきりとしたフォルム。

朝の時間によく電線に止まっているのを見かけるけど、ベランダまで入ってこないのは人の気配があるからなのだろうか。

でも、一度だけあったのだ。

そのときは夕方に近いころで、ベランダのほうからコツ、カツ、という音が聞こえて視線を向けると、カーテンに黒い影が揺れている。

呼吸すら忘れて固まっていると、のっそりのっそりベランダのヘリをカラスが歩いていくのだった。

あの時の「なんだカラスか」という安堵は今でも思い出すけど、我が家のテリトリーに入ってくるのは別の意味で問題だ。

とはいえ5年以上住んでいて、カラスの侵入はその1度きりだから、彼(彼女?)は新参者だったのかもな。

ミステリーで招かれざる客がやってくるのは好きだが、カラスの闖入はご免被る。