仕事が面白くないとき

幻冬舎新書から出ている作家、中山七里の『超合理的!ミステリーの書き方』を読み終える。

読みだしてすぐに気がついたのだけど、書きおろしではなくてAudibleオリジナルのポッドキャスト番組「中山七里のミステリーの書き方」を文字起こしして再構成したものだった。

ポッドキャスト同様、内容は大変面白い。ただ、ちっとも参考にならない……といっては語弊があるけれども、平均の睡眠時間は3時間、1度読んだものは忘れない云々、作家のスタイルを真似ることはまず無理そう。

そんな中でドキッとしたのが、専業作家になる前にどうしても原稿を落としそうになって仮病を使ったというエピソード。

自慢じゃないですけれど、僕、それまで二十八年間無遅刻無欠勤だったんですよ。なのに仮病を使ったことがすごく恥ずかしかった。 仮病を使うようになったらサラリーマンおしまいだと思いました。

仮病を使うことが「すごく恥ずかしい」という感覚。それってたぶん、仕事に対して真摯でなきゃ出てこない。

世間一般の常識としては当たり前のことかもしれないけど、正直仕事ってお金のために仕方がなくやっていて、もし仮病を使うなら「もう無理、やりたくない!」という時なんじゃないかなって

そこに後ろめたさはあっても、「すごく恥ずかしい」と思うことってあるかなあ、いや自分はないな……

正直「仕事は面白くない」というのが、本音だ。

なぜ面白くないのか考えてみると、「自分が成長できている実感がない」というのがしっくりくる。

そんなことを昨日chatGPTに壁打ちしていたら、「それってもっと成長したいっていう前向きなサインでもあるよね」と言われて、おお、見方を変えればそうだよね。

それで転職だスキルアップだとは飛躍し過ぎず、他人とは比べない自分基準の目標やチャレンジをもってみるといいかもね、なんて話に落ち着いた。

面白くないものを面白くするのは無理でも、毎日をどう生きるかは自分次第、

なんだよねえ。

the-day-i-cried.com

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