【モーニングページの効果】ジュリア・キャメロンの本内容まとめてみた

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何のために、モーニングページは書くのだろう。

「モーニングページ」という言葉を知っている時点で、それが創造性のためとか、頭や心のデトックスのためとか、何となく知っている人は多いはず。

けれど、「なぜ」モーニングページがいいのだろう。

モーニングページの生みの親、ジュリア・キャメロンの『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』は、読んでみるとスピリチュアルな印象を受ける1冊だ。

しかし、モーニングページは<科学的根拠に基づく>といって、いいと思う。

モーニングページは頭のなかの検閲官から逃れる訓練

モーニングページは日記や作文と違い、ただ手を動かし、意識の流れをありのまま書きとめること。言い換えると、「考えないで書くこと」だ。

頭のなかのガラクタを吐きだすイメージで、ジュリア・キャメロンは「脳の排水」ともいっている。

創造性を 阻まれている私たちは、自分自身を容赦なく批判しがちだ。(中略)私たちは自分自身の内部に住む、完璧主義者に操られているのだ。

意地悪な批評家であるその検閲官は、私たちの左脳に住み、しばしば真実を装って破壊的な言葉を発しつづけている。

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』では、「検閲官から逃れる訓練になるから」「検閲官の戯言が届かない場所へ行くため」というのが、モーニングページを書くひとつの答えになっている。

検閲官の正体は人間の生存に欠かせない左脳の一部

論理脳はまた検閲官であり、私たちの生存に役立つ左脳の一部である。それは遠い昔、私たちが森を離れて、草原に出ていくことが安全かどうかを決めるときに使われた部分だった。(中略)

今ではふだん、常識的に生きているときに使われる。検閲官にとって、すべての未知なるもの、独創的な考えは危険をはらんでいる。

検閲官(理論脳)は、新しいことよりもこれまで通りを好み、変化や創造性のにおいを感じると、意地悪な批評家や完璧主義者として、その兆しを摘み取ってしまう。

朝起きてすぐ、ただ書くモーニングページには、そんな理論脳をいったん停止させて、右脳(アーティスト脳)を自由に振る舞わせる効果がある。

このことだけは心に銘記しておこう。

「あなたの中の検閲官が言う否定的な意見は、真実ではない」

これは本当のことだが、そう思えるようになるには訓練がいる。毎朝、ベッドから出て、まっすぐモーニング・ページに向かうことによって、あなたは検閲を逃れる方法を学ぶのだ。モーニング・ページには誤った書き方などないので、検閲官がなんと言おうと、的外れである。

大切なのは実践であって「なぜ」ではない

本書の目的は、実験と観察からなる単純な科学的アプローチによって、創造的に生きる方法を明らかにすることにあり、その方法を定義したり、説明したりすることにはない。電気を使うときに、電気とは何かを理解する必要はないのだ。

この言葉のとおり、大切なのは理論ではなく実践で、これ以上「なぜ」を追求することは、かえって遠回りになるだろう。

そもそも個人的に、これまでモーニングページを科学的な根拠や効果をもっておすすめする、という発想はあまりなかった。はじめてみたら意外に良くて、何年も続けている、というのが本音だからだ。

しかし先日、「そもそも人は創造性を嫌う」と解説する本を読んで*1、思いがけずモーニングページと科学が自分の中で結びついた。

あくまで「なぜ」は重要な部分ではないとはいえ、こうして言葉にしてみると、モーニングページが、少なからず自分の人生に光を注いでくれているという実感がわいてくる。

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