
実用書を読むのは好きだけど、「読んで終わり」になっていることが多い。
たくさん読んでいるはずなのに、知識が自分の中に積み重なっていく感覚がまるでなかった。次々に読んでは忘れるの繰り返し……。
「読んで満足」「しばらくしたら忘れてしまう」という状況をどうにかしたくて手に取った『知識を操る超読書術』(メンタリストDaiGo)。
欲を言えば、加入しているKindle Unlimitedをもっと活用したいという気持ちもあった。
読む前は「効率よくたくさん読んで、忘れないこと」が大切だと思っていたけれど、人生に役立つ読書はたくさん読むこと(多読)でも、はやく読むこと(速読)でもないとわかった。
「読む準備」が整えば、読書の7割は成功する
メンタリストDaiGoの著作は、科学的根拠のある内容が分かりやすくまとめられていて、とても読みやすい。
この本で特に印象的だったのが、本は読んだだけでは役に立たない。なぜ読むのか、何を知りたいのか、問題を明確にしながら読むのが大切で、要するに「読む前の準備が大切」ということだ。
読む準備のひとつとして紹介されているのが、カラーバス効果を活用した「メンタルマップ」。読む前に「なぜ読もうと思ったのか?」「この本から何を得たいのか?」「読んだ後、どんな状態になっていたいのか?」を書き出しておく方法だ。
一度意識した情報を無意識に集める脳の働き(カラーバス効果)を利用することで、読む準備を整えるだけで求めている内容がはっきりしてくる。
そもそも本は最初から最後まできっちり読む必要はなくて、いかに自分が必要とする情報にアクセスするかが大切、という話だった。
「要するに読み」で知識を自分の言葉に変える
もうひとつ、すぐに実践したいと思ったのが「要するに読み」という方法。
その名の通り、「要するに~ということだな」と、本の情報を自分の言葉に置き換えていくやり方だ。自分の言葉にするだけでも、ただ線を引いたり、書き写したりするよりも、断然頭に残る。
「要するに読み」は、読む準備としても有効で、目次を見ながら「この章は要するに〜についてだな」と先に予測しておくと、どこを重点的に読むべきかが見えてくるという。
読書は速さでも量でもなく、「向き合い方」
本はただ読んで、内容を受け取っただけではあまり役に立ちません。自ら仕掛けて、自分の言葉で自分事にしてこそ、人生に影響を与え始めるのです。
内容を忘れず人生に活かす読書とは、「自分は何を知りたくて、この本を開くのか」を意識することが大切なのだとわかった。
たくさん読むこと、早く読むことを目的にしてしまうと、かえって肝心なところを取りこぼしてしまう。けれど、「読む前の心構え」を整えることで、結果的に読むべき本を効率よく選び取れるようになる。
自分の何かを変えたい、変わりたい、変わらなくちゃという気持ちになったとき、人は本に手を伸ばします。そして、人間は変わらなくてはいけない理由がないと変わることができません。
つまり、どのジャンルの本であれ、「これを読もう」と思い立つということは、あなたの心が変化を求めているサインです。
読んだ後、一時的にモチベーションが上がっただけ、という読書はもう終わりにしようと思える1冊だった。
