本を読まなかったし、映画を見たわけでもないし、書くことがないんだな。
気分転換に夫のヘッドフォンを拝借して、宇多田ヒカルのOne Last Kissをノリノリで聴いたくらい。はじめてのルーブルはなんてことなかったって言ってみたい人生。
何も書くことがない、と思っていたら、開いた夕刊で「日記を続けるコツ」なる特集を見つけた。
認知症予防を目的としたシニア向けの記事だったけれど、継続したいという気持ちに年齢は関係ない。とあるメーカーがおこなったアンケート調査によると、続けるコツとして「たくさん書こうとしないこと」が最も多い回答だった。
無理に空白を埋めなくてもいいし、書かない日があってもいい。モーニング・ページ(朝、書く習慣)の発案者、ジュリア・キャメロンも、
もし何も書くことが思いつかなかったら、「何も思いつかない」と書いてほしい
と、著作のなかで言っている。
日記に特別なことを書こうとはせず、ありのままの姿を鏡のように映すことが、日記とうまく付き合うコツなのだろう。
好きなことでも、書くために読みだしたら(あるいは見はじめたら)義務になる。何もない1日だったから、書くことがない。それでいいのだ。そのまま書こう。