先週購入したミシェル・ビュッシ、平岡敦訳の『恐るべき太陽』(集英社文庫)があともうちょいで読み終わる。
まったく着地点が分からない! 購入の決め手が冒頭の文章の美しさだったんだけど、映像化したらまた私好みの不穏な世界観が楽しめそうだなあと思う。
私好みで言えば、先日読んだエリック・ラーソン 、野中邦子訳の『万博と殺人鬼』(ハヤカワ文庫NF)が、ここ最近で読んだ中で本当に夢中になる断トツの面白さだった。
これはアメリカ初といわれるシリアルキラーの犯行と、同時期にシカゴで開催された万国博覧会を絡めたノンフィクションなのだけど、こういう骨太で猟奇的な犯罪小説が読みたいんだよなあ
「例えば、こういうの……」というのでぱっと思いつくのは
実在した連続殺人犯、ジェフリー・ダーマーを彷彿とさせる同性愛者の禁断の出会いと犯行を描くポピー・Z・ブライト 、柿沼瑛子訳の『絢爛たる屍』(文春文庫)
若い女性たちを蝶として扱い<庭・ガーデン>に閉じ込め、その美しさをも永遠にしようとする“庭師”を描くドット・ハチソン、辻早苗訳『蝶のいた庭』(創元推理文庫)
常人に理解できない凶悪犯というのでは、ディーン・クーンツ、天馬龍行訳の『インテンシティ』(アカデミー出版)の内容も記憶に蘇るけれど、この1冊は人生で初めて本を読んで体調を崩すというトラウマがあって読み返せそうにない
こうしてたらたらと書いていて気づいたんだけど、かのシリアルキラー、ハンニバル・レクター博士って映画でしか知らないや。
羊たちの沈黙という切り札、アツすぎる。