京都に来ている。
覚悟していたほど観光客で大混雑しているわけでもなく、予報の雨にも降られず、11月中旬とは思えぬ暖かさで、いろいろ都合がよかった。
とはいえ、ほとんど移動で、参加者が限られた夜の清水寺散策がメインだったから、日中は人の量も違っていたかもしれない。
京都。
たった1日歩いただけで、平面が恋しい。
坂道ばかりで、一見坂でないようなところも緩やかに傾斜していて、2万3千歩の疲労がモモというより股関節にきている。
宿泊先のホテルが、ミステリー小説に出てきそうなユニークな建築でわくわくする。
ドーナツのような円形で、中央に庭を配した吹き抜けの作り。
宿泊フロアの通路の窓から庭を見下ろすと、異国の建物のような感じがする。
中庭に出てみると、結婚式ができそうな祭壇と小道があった。
無人の庭に、一直線に並べられた白い椅子が寂しげで意味深。
客室から眺められる景色には、野生らしき鹿もいた。好みの非日常感だ。