なぜ小説としても面白いのか『1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE』

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

f:id:ma1190:20241008080846j:image

FIREにまつわる本を初めて読んだ。

先月発売されたばかりのヒトデ著『1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE』(徳間書店)だ。

発売されるという情報を見かけてから気になっていた1冊だったのだけど、うん、面白かった!

寝たほうがいい。そんなことはわかってる。でも、寝たら明日が始まるじゃないか。

「コツコツやれば、必ず実現する! なんて言って、深く考えないようにして、現実から目を背けてませんか? 本当は自分でもわかってますよね?」

人の言葉を話す1万回生目のネコとの対話形式の小説は、耳の痛い話にドキッとすることもあるが、「毎日の仕事がイヤすぎるからFIREしたい(=労働から解放されたい)」というモヤモヤとした感情に覚えのある人なら、希望を感じる1冊だと思う。

今の生活から抜け出すためにFIREしたいと考える主人公の成長が、そのまま人生のモデルケースになるからだ。高い共感性と成長のある物語は、純粋に小説として面白い。

ちなみに発売前から楽しみにしていた理由は、前著の『嫌なことから全部抜け出せる 凡人くんの人生革命』(KADOKAWA)も面白かったから。

どちらもオラオラと追い立てるような自己啓発ではなく、「自分も頑張れるかもな」と前向きにさせてくれるのがよかった。