「明日在宅だから、モーニングでも行ってみない?」と夫に誘われ、今朝はうきうきしながらガストに行ってきた。
思えば、午前7時過ぎに出かけるのは、久しぶりだ。
登ってくる朝日を遮らない、大きな道路に沿って歩く。駅に向かうスーツ姿の男性たちは静かで、不思議と行き交う車のエンジン音すら遠く感じる。
街路樹のそばで、ひょろりと伸びた植物が金色に染まっていた。開店前のスーパーはひっそりとしているけれど、すでに店内の照明はついている。
歩道橋を上ると、一段と朝日の眩しさが沁みた。手袋をしていても寒い。見慣れた景色なのに、ちょっと感動的だ。
数年ぶりに来店したガストは、ネコ型ロボットと注文タッチパネルでほぼ無人化していて驚いた。
悩んで、ホットケーキにあんことマスカルポーネを追加する。
ドリンクバーでマシーンから抽出したコーヒーが何かの間違いではというほど薄い。こんなもんかと思いかけたが、カップの底が透けて見えるコーヒーを味見する勇気はなかった……。
「さすがにこれはおかしい」と夫が生身のスタッフを探して豆を補充してもらった。やっぱり、ですよね。
帰宅して、お互いに仕事の準備をはじめる。
リフレッシュできたのか、ものすごく集中しているようで、隣の部屋から何も聞こえない。