先日、書店を散策中、インパクトのある表紙につられて思わず『タフティ・ザ・プリーステス』を手に取った。
真っ赤な文字。比喩ではなく、真っ赤な顔をした女性。<「引き寄せ」を超えるメソッド>という帯。ぱらぱらとめくった感じは、新手の自己啓発本。
その日は棚に戻して帰宅して、その他も特に収穫はなく「せっかくなら、あの自己啓発本でも買っておけばよかったかな」と、心のどこかでぼんやり引っ掛かっていた。
小さな書店でそこそこ目立つように展開されていたので、話題であるのは間違いない。
Amazonのサイトで、キャンペーン中のkindle(電子書籍)を漁っていたとき、再び真っ赤な女性が目に飛び込んできて、直感的に買ってみた。500件を超えるレビューは絶賛の嵐。
彼女は何千年も生きている巫女のタフティ。愚か者でおバカさんな「あなた=わたし」に、目覚めて生きる方法を伝授する。
「一度じゃ理解できないだろうから、何度も読み返しなさい」といったことが書かれていたけれど、メソッドに関していうと本当によく分からなかった。
瞑想のようなものか? という印象で、悪くいうつもりはないけれど、「引き寄せ」っていうのはえらく抽象的なのだなと思った。
けれども、核心的な部分は、どちらかというとスピリチュアルな皮を被った真実という気がして、なかなか胸に落ちてくる。
この本ではスピリチュアルな文脈で語られているというだけで、きっと同じ真実を、科学的な本でも、瞑想的な本でも、見つけられるという気がした。
大切なのは道筋ではなく、真実に行き着くことなのかもしれない。