スマホに振り回されず生きてみる『スマホ断ち』

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カル・ニューポートの『デジタル・ミニマリスト』やアンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』など、いじりすぎてしまうスマホに対処するための本はたくさん読んできた。

そのなかで1冊だけお勧めするとしたら、断然コレ。

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キャサリン・プライスの『スマホ断ち  30日でスマホ依存から抜け出す方法』。

これまでのスマホ本で知識が蓄積された状態で読んだというのもあるけれど、別れたほうが絶対にいいのに別れられない恋人、みたいなスマホのたとえがいちいち分かりやすい。

しかも、スマホをだらだら見て過ごすのは時間の無駄だからやめようという話にとどまらず、スマホ断ちすることで変化するポジティブな未来像にときめいた。

スマホ本を漁るのはこれで卒業かなというくらいお気に入り。

自分の人生で注意を向けたいのは何?

それぞれの瞬間に何に注意を向けるかを選ぶことは、ある意味ではどんな人生を生きたいかと決めることと同じだ。

iPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズが自分の子どもだちにはiPhoneを持たせなかった、というのは、どのスマホ本でも取り上げられるくらい有名な話。

ジョブズがここまで見通していたかは分からないけれど、スマホに振り回され続けると、脳が消耗して集中力や創造性など、人生に関わるあらゆるものの質に悪影響が出てくるからだ。

さらに『スマホ断ち』の言葉を借りると、 SNSはジャンクフードみたいなもの。摂取しすぎると気持ちが悪くなるのに、一旦手を伸ばすと自分では止められなくなる。

電車内の様子を想像すると、ツールに過ぎないはずのスマホに実は支配されている人は、多いどころか大半かもしれない。

アンチ・スマホになるのではなくて、大切なのは自覚的に使うこと

スマホ断ちの目的は、文明の利器の恩恵を捨て去ることではない。スマホの悪影響から自衛しつつ、スマホのよい部分を享受できるくらいの、ほどほどを自分で決めることだ。

スマホSNSは誰かと簡単に繋がれるようでいてむしろ孤独感を増し、過度な使用は目の前の大切なことに集中したり、気付いたりする機会を奪ってしまう。

たとえばテーブルにスマホが置かれているだけで、目の前にいる相手との会話や親密度が下がってしまうというのは科学的にも証明された話。

人は、自分が注意を向けたものしか記憶できない生き物なのに、スマホに気を取られすぎているうちに、本当に大切なもの、幸運な偶然(セレンディピティ)を見逃しているかもしれない。

スマホに費やすのをやめた時間で何ができるか?

人生は思っているより短いが、時間は思っている以上にある。

スマホSNSにはスロットマシーンと同じで、「次こそは」と何らかの報酬を期待して開き続けてしまう仕組みがある。さらにそこに、価値のある情報を「見逃してしまうかもしれない不安」というのが拍車をかける。

しかし冷静に考えて、これまでにスマホから偶然にも得た情報で心から命拾いした、なんてことがあっただろうか。

漠然とした期待も不安も、スマホそのものが生み出した幻に過ぎないと気づくだけでも、依存脱却の一歩という気がする。

知らぬが仏が真実であれば、スマホを見るのは愚の骨頂だ。

ふと思い出した。とある女性芸能人は本気で痩せたいと思ったときに、まずかなり本格的に部屋を片付けるらしい。

整った環境なら心がヤケになって暴食に走ることなく、エクササイズのモチベーションも上がるというのだ。

それと同じで、何かに集中したいことがある、夢がある、こうなりたい自分がいるのなら、一見関係がなさそうに見えても、まずはスマホとの付き合いを徹底的に見直してみるのがいいかもしれない。

 

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