電子書籍200万冊が月額980円で読み放題のKindle Unlimited。
単行本1冊しない価格で、ほとんど無限に近い数の電子書籍を読めるとは、破格のサービスである。
けれども、対象のタイトルをスクロールでざっと眺めて、決めあぐねいているうちに更新日が迫っていては元も子もない。
いくら冊数が豊富でも、「これ」と決めて読まなければ、月額の元を取るどころか浪費である。紙でも電子でも、本は開いてナンボだ。
今回は、私なりのKindle Unlimited活用法をまとめてみたいと思う。
今月の新着コーナーに目を通す
Kindle Unlimitedを継続していて、楽しみなのが月初め。公式ページにある「今月の新着タイトル」という一覧に目を通す。
一覧には「こちらの本にも興味があるかもしれません」やら「閲覧履歴や読書履歴に基づくおすすめ」やら、いろいろとあるけれど、ここをチェックし始めるとなかなか1冊目を選べないので避ける。
これは心理学で「決定回避の法則(ジャムの法則)」と呼ばれているもので説明がついて、選択肢が多すぎるとかえって1つに絞れなくなるのだ。
自分の好みにマッチした選択肢なら尚のこと、似たり寄ったりで決め手に欠ける。
その点、「今月の新着タイトル」ならフラットな気持ちで一覧を眺められるし、何より最新や話題の本が多い。
その中で気になったものをリスト化しておくことで、電子書籍を読もうというタイミングですんなり1冊目を手に取りやすくなる。
スマホやタブレットの読み上げ機能を活用する
Kindle Unlimitedは学びの宝庫でもある。
「ちょっと勉強してみたいな」「興味があるな」という分野があれば、初心者向けで内容が易しそうな電子書籍をKindle Unlimited内でいくつかピックアップして読むだけで良い取っ掛かりになるだろう。
とはいえ、やっぱり楽しみのための読書とは違うので、効率を求めたくなるかもしれない。そんな時におすすめなのが、スマホやタブレットに備わった「読み上げ機能」だ。
私はiPhone 13 miniとAmazon タブレット(Fire HD 10)を利用していて、どちらも読み上げ機能が付いている。目で文字を追いつつ、耳でも音で情報を追いかけることで理解度がグッと上がる(ような気がしている!)。
オーディオブックとは違って、機械が無機質に文字を発音していくだけなのだが、これが意外と明瞭で頭にするっと入ってきやすい。
1日15分でも30分でもいいから「勉強する」と決めて、目と耳の両方を使いKindle Unlimitedを学びに活用してみるのだ。
※テキストではなく画像で電子書籍化された本は読み上げ機能に対応していないので注意
Kindle Unlimitedを活用するなら専用端末がやっぱり強い
正直、Kindle Unlimitedを自信をもって活用してるといえるようになったのは、今年の3月にKindle端末を購入してからだ(ホワイトペーパー シグニチャー)。
個人的に「読書するなら紙」というこだわりがずっとあったのだけど、もう見事にKindle端末なしの暮らしが考えられなくなった(変わらず紙での読書も好きだ)。
- 片手で操作でき、どんな態勢でも扱いやすい軽さ
- 薄暗い寝室でも読める(目が冴えない)
- お風呂場に持ち込める防水性(うっかり沈めても大丈夫)
iPhoneやタブレットでも読めはするし、読み上げ機能や雑誌閲覧にはそちらが便利というのもあるけれど、やっぱり専用端末は強い。
先ほど選択肢が多すぎて1つに絞れないという心理学の話をしたが、「電子書籍しか読めない」デバイスは、本を読むことだけに集中でき、読書をぐっと身近にしてくれる。
※参考記事としてリンクをはっているブログ(ことうの雲ゆき)も私が運営している。