初めての人に有栖川有栖川作品をおすすめするなら?秒で浮かんだマイベスト4冊

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人に本のお勧めを尋ねられるって、こんなにもワクワクすることだったんだなあ。

SNSで、有栖川有栖川をまだ読んだことがないという方におすすめの本を紹介した。

全作品を網羅しているわけではないけれど、おすすめと聞いてパッとひらめいたのが4冊。せっかくなのでブログにもまとめておこうと思う。

クリスマス、作家たちが集う別荘で『46番目の密室』

メディアミックスでも大人気の臨床犯罪学者・火村英生と、作家・有栖川有栖のバディもの(通称:作家アリスシリーズ)第1弾。

有栖川有栖川といったら」の王道というのはもちろんあるし、クリスマスシーズンの話だから今読むのにぴったりだと思って選書した。

推理作家の重鎮の別荘に集まった作家たち、というシチュエーションも華やかで、クリスティ好きとしてはそそられる。

カラス飛び交う不穏な島で『乱鴉(らんあ)の島』

別荘ときたら次は孤島もの!

作家アリスシリーズの長編で、カラス飛び交う島が舞台。詩人の住む島でもあり、エドガー・アラン・ポーの「大鴉」がまた不穏な雰囲気を盛り上げる。

青春のきらめきと、噴火と殺人と『月光ゲーム』

有栖川有栖のデビュー作にして、通称、学生アリスシリーズの1作目。英都大学推理小説研究会の部長・江神二郎と、有栖川有栖川をはじめとする部員たちがキャンプ場で起きた殺人事件に挑む。

同時進行で火山が噴火して遭難する事態も発生して、なかなかスリリング。そして青春小説としての一面が、爽やかなきらめきを添える。青春って、いいねぇ~。

学生アリスシリーズ、ライトめの短編集『江神二郎の洞察』

学生アリスシリーズ、別名・江神二郎シリーズの短編集。殺人というより暮らしの謎にフォーカスしたライトめの話が多くて安心(?)して読める。ネタバレとは違うけど、月光ゲームから先に読んでおいたほうがグッとくる。

そのほか、

作家アリスシリーズで『スウェーデン館の謎』『絶叫城殺人事件』あたりもいいよねー。学生アリスの第2弾『孤島パズル』も甘酸っぱくて好きである(しかも、孤島!)

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